日本証券業協会の森田敏夫会長は28日の記者会見で、第三者に乗っ取られたオンライン証券口座を利用した不正取引について、「現在、ホームページなどで被害があったと正式に表明している会社は17社ある」と明らかにした。いずれの証券会社も一定の被害補償を行う方向という。
 一連の口座乗っ取り問題を巡り、日証協は、対面とネットの大手10社が約款の定めにかかわらず一定の補償を行う方針だと発表している。森田氏は、10社以外の証券会社に関しても、「基本的に補償の方向で話が進んでいる」と説明した。
 新たに被害が判明したのは、SBIネオトレード証券、IG証券、立花証券、内藤証券。これまでに、対面とネットの大手10社に加え、岡三証券と岩井コスモ証券、GMOクリック証券でも確認されている。 

(ニュース提供元:時事通信社)