2018/09/20
ニュープロダクツ
共同印刷は液体を入れるフィルム製容器である「ハンディキューブ」の販売に注力する。軽量で持ちやすく、中身を入れても倒れない形状から、給水時に使用する容器として企業や地方自治体に備蓄品として訴求する。また小売も広げていく。
「ハンディキューブ」は米国のダウ・ケミカル社からライセンスを取得し、共同印刷が2014年から「PacXpert(パックエキスパート)」の名称で製造・販売。2016年から現在の商品名に改めた。透明な薄いフィルム製で、容量は5Lと10Lの2種類。水など液体を入れると底が広い立方体の形状になる。このため安定して置くことができ、倒れる心配がない。開閉がしやすい口栓が付いており、中身の出し入れが簡単にできる。また、天地2カ所に取っ手があり持ちやすいほか、別売りのひもを使えば背負うこともできる。
備蓄し、災害時にやってくる給水車から水を受け取る際の保管・運搬に活用することを想定。すでに地方自治体の採用の実績もあるという。防災安全協会の「防災製品等推奨品」としても認定されている。企業や自治体のマークといったオリジナルのデザイン印刷には、5000ロット以上の注文を主に対応しているが、今後は1000ロット程度の小口注文にも対応できるように検討しているという。
また、一般向けには、代理店経由で大手ネット通販サイトで販売している。価格の目安は1袋500円前後(5L) 。現在、ホームセンターなどへの販路拡大にも取り組んでいる。同社によるとポリタンクに代わるアウトドア用品としての需要も期待しているという。
(了)
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リスク対策.com:斯波 祐介
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