2025/06/14
防災・危機管理ニュース
【イスタンブール、カイロ時事】イランは13日、イスラエルが核・軍事施設に大規模な攻撃を加え、軍幹部や核科学者ら多数の要人を殺害したことへの報復として、イスラエル領内の軍事基地や兵器製造施設などを狙ったミサイル攻撃を行った。イランの革命防衛隊は「数十の弾道ミサイルが戦略的目標に達した」と主張。イスラエルメディアによると、ミサイルは150発近く発射されたとみられ、大半は迎撃された。
イランの最高指導者ハメネイ師は、反撃開始直前に公開された演説で「シオニスト政権(イスラエル)が無傷で逃れることは許さない」と警告した。イランがイスラエル本土への攻撃に踏み切ったのは、昨年4月と10月以来で3度目。
イスラエルの商都テルアビブやエルサレムなどで空襲警報が作動し、高層アパートなどが被弾。地元メディアは市民3人が死亡、約70人が負傷したと伝えた。カッツ国防相は14日、「ハメネイがイスラエルへミサイルを発射し続ければ、(イランの首都)テヘランは燃え上がる」とけん制した。
米当局者は、迎撃を米軍が支援したと明らかにした。具体的な内容には触れなかった。中東地域にある米軍基地の被害は伝えられていないが、イランのファルス通信は14日、「戦火は近く米軍基地にも広がる」とする軍当局者の話を報じた。
〔写真説明〕13日、イスラエルの商都テルアビブで、イランからのミサイル攻撃を受け、立ち上る煙(ロイター時事)
〔写真説明〕13日、イスラエルのテルアビブ近郊で、イランからのミサイル攻撃を受け、活動する救助隊員ら(ロイター時事)
〔写真説明〕イランがイスラエルに向けて発射したミサイル=13日、エルサレム(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)



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