2025/06/26
防災・危機管理ニュース
JR山陽線新山口駅(山口市)で昨年7月、貨物列車が脱線した事故で、運輸安全委員会は26日、調査の中間報告書に当たる経過報告を公表した。脱線した先頭の機関車の車軸(直径21センチ)が、モーターの回転を車輪に伝える大歯車をはめ込んだ部分で破断していた。車軸の破断は異例で、運輸安全委は引き続き詳しい原因を調べている。
報告書によると、破断した車軸の表面に、圧力をかけて車輪や大歯車をはめ込む際に生じる引っかき傷があった。圧力値のデータは過去に作業した別のデータに差し替えられており、復元不能という。作業は事故の約2年前に行われたばかりだった。
脱線事故を受け、JR貨物は昨年9月、車軸と車輪を組み立てる作業で上限を超える圧力をかけ、データを改ざんしていたと発表。一時全ての貨物列車の運行が停止する事態となり、国土交通省は翌10月、同社に事業改善命令を出した。
〔写真説明〕破断した貨物列車の車軸。左側が破断面で、表面にひっかき傷が付いている=2024年9月5日(運輸安全委員会提供)
(ニュース提供元:時事通信社)

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