2025/07/30
防災・危機管理ニュース
カムチャツカ半島沖地震 津波の警戒継続呼びかけ、専門家が解説
30日午前8時25分ごろ、ロシアのカムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード8.8の地震が発生した。地殻変動に詳しい京都大学地震災害研究センターの西村卓也教授は「東日本大震災や想定されている南海トラフ巨大地震と同様に、海のプレートはが陸のプレートに沈み込んで発生するタイプの地震」と説明する。

同半島付近では、今月20日にもマグニチュード7.4の地震が発生している。西村教授は「今日の地震とほぼ震源域が重なっているのでそれは前震と考えられる。今後、同じ地域で同規模の地震がすぐに発生するとは考え難い。ただし、この地震の刺激を受け、千島列島などの周辺では大きな地震が起こりやすくなる。注視する必要がある」と話した。
震源は北海道根室市から北東に約1500キロ離れているが、地震の規模が大きいためにすでに各地に津波が届いている(13時現在)。
西村教授は「距離の離れたところからの津波は第2波や第3波のように後の津波のほうが高い場合が多い。到達している津波が低くとも避難注意報や警報が解除されるまで、避難行動を続けることが重要」と呼びかけた。
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/07/29
-
-
-
「想定外」を乗り越える力コカ・コーラ ボトラーズジャパンが挑む、危機管理の再構築
コカ・コーラ社製品の製造、販売、自動販売機のオペレーションなどを手掛ける、コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社は、2024年の能登半島地震を機に、危機管理体制の再強化に乗り出している。直接的な被害は免れたものの、系列他社の被災や支援要請の集中を通じて、情報伝達や意思決定、業務の優先順位といった多くの課題が顕在化した。同社は今、グローバル基準の危機対応フレーム「IMCR」の再徹底を軸に、全社一丸の再構築に踏み出している。
2025/07/21
-
-
-
-
ランサムウェアの脅威、地域新聞を直撃
地域新聞「長野日報」を発行する長野日報社(長野県諏訪市、村上智仙代表取締役社長)は、2023年12月にランサムウェアに感染した。ウイルスは紙面作成システム用のサーバーとそのネットワークに含まれるパソコンに拡大。当初より「金銭的な取引」には応じず、全面的な復旧まで2カ月を要した。ページを半減するなど特別体制でなんとか新聞の発行は維持できたが、被害額は数千万に上った。
2025/07/10
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/07/05
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方