関東は5日、朝から晴れ、記録的な高温になる所が続出した。気象庁によると、群馬県伊勢崎市で午後2時26分に41.8度を観測し、7月30日に兵庫県丹波市で観測した国内統計史上最高気温を更新した。群馬のほか、茨城、栃木、埼玉、東京の5都県計14地点で40度以上になった。
 伊勢崎市のほかに41度台になったのは、埼玉県鳩山町41.4度、群馬県桐生市41.2度、前橋市41.0度。
 40度台は、埼玉県熊谷市40.7度、茨城県古河市40.6度、群馬県高崎市40.5度、東京都青梅市40.4度、同八王子市40.3度、群馬県館林市と栃木県佐野市40.2度、埼玉県秩父市と同県所沢市、東京都府中市40.0度。
 日本列島は今夏、太平洋高気圧と上層のチベット高気圧に二重に覆われ、晴れて高温になる日が多い。伊勢崎市は7月20日以降、最高気温35度以上の猛暑日がほぼ続いており、今月2日は40.1度を観測した。5日の関東内陸部は日差しが強かった上、前線を伴う低気圧が津軽海峡付近を東へ進んだ影響で南西や南から弱い風が吹き、山を越えた際に温度が上昇するフェーン現象が起きたとみられる。
 今夏、全国で40度以上を観測したのは6日目。1日に14地点で40度以上になるのは統計史上最多記録。
 6日も厳しい暑さが続くとみられ、東・西日本の大半の都府県のほか、岩手県と奄美、沖縄本島、宮古島地方に熱中症警戒アラートが出された。 
〔写真説明〕国内統計史上最高気温となる41・8度を観測した群馬県伊勢崎市の伊勢崎駅前に表示された気温=5日午後
〔写真説明〕気象庁

(ニュース提供元:時事通信社)