【北京時事】中国・北京市で15日、「世界人型ロボット運動会」の競技が本格的に始まった。500体を超える人型ロボットが参加する世界初の総合スポーツイベントで、日本を含む16カ国から集まった約280のチームが、サッカーやボクシングなどの競技で熱戦を繰り広げた。
 目玉競技の一つであるサッカーの試合では、各チーム5体、計10体のロボットがピッチを駆け回った。途中で倒れるロボットもあったものの、機敏な動きでボールを奪い合った。またボクシングでは、2体のロボットが自慢の強打を披露した。
 中国政府は米国との貿易摩擦が強まる中、ハイテク産業振興の柱として人工知能(AI)を搭載した人型ロボットの研究・開発を急いでいる。技術力をアピールする狙いもあり、全国各地でロボット関連のイベントを開催。北京市では4月、人型ロボットとランナーが競演する世界初のハーフマラソン大会が行われた。
 14日夜に開かれたロボット運動会の開幕式では、2022年の北京冬季五輪の主要会場の一つ、国家スピードスケート館で、ロボットがパレードやダンスを行った。 
〔写真説明〕「世界人型ロボット運動会」のサッカーの試合。人型ロボットがボールを奪い合った=15日、中国・北京市
〔写真説明〕「世界人型ロボット運動会」のボクシングの様子=15日、中国・北京市

(ニュース提供元:時事通信社)