2025/08/15
防災・危機管理ニュース
【ジュネーブ時事】スイス・ジュネーブで開かれていたプラスチック汚染を防ぐ国際条約の策定に向けた政府間交渉委員会は、会期が延長された15日、合意の見送りを決めて閉幕した。バジャス議長は同日、条文の最終案を公表。議長は「着地点を見いだすための基礎」としたい考えだったが、各国の理解は得られなかった。交渉は今後も続くが、今会合でも目立った成果はなく、不透明感が漂っている。
5日に始まった交渉は、合意に失敗した昨年11~12月の会合を再開させたもの。生産段階の規制を求める欧州や島しょ国と、廃棄物の適正管理で十分とする産油国が対立する構図は変わらず、条文の策定作業が停滞。議長は独自案を提示して打開を図った。
最終案は、焦点だった使い捨て製品やプラスチックに添加される化学物質の規制を各国の判断に委ねる内容で、世界全体での削減目標には触れていない。「たたき台として受け入れられない」と各国が突っぱねた13日の議長案から改善を図ったが、意見が対立していることを示すカッコ書きの箇所も多数あり妥結にはつながらなかった。
閉幕の会合では、最終案への不満が漏れた一方、再交渉への期待を示す声も相次いだ。国連環境計画(UNEP)のアンダーセン事務局長は「決して立ち止まることはない」と強調。意見対立の橋渡し役を担った日本政府関係者も「次につながるヒントや着地点はある程度見えてきた」と意欲を示した。
〔写真説明〕プラスチック汚染を防ぐ国際条約の策定に向けた会合で開会を宣言するバジャス議長=14日、スイス・ジュネーブ(AFP時事)
〔写真説明〕プラスチック汚染を防ぐ国際条約の策定に向けた会合=15日、スイス・ジュネーブ
(ニュース提供元:時事通信社)


- keyword
- プラスチック
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/04/07
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/04/05
-
-
-
ドンロー主義の顕在化に揺れる世界
アメリカとイスラエルが2月28日、イランへ大規模な軍事作戦を開始。イランは徹底抗戦する構えで、中東全体を巻き込む紛争に発展しました。早期停戦が待たれるも、長期化の可能性も依然濃厚。アメリカ政治に詳しい上智大学教授の前嶋和弘氏に、トランプ政権の思惑と今後の軍事行動に影響を与える要因を聞きました。(インタビューは3月16日)
2026/03/30
-
引き合い急増する「セキュリティソムリエ」
ソフトバンクのグループ企業でIT商社のSB C&Sは2021年から、サイバーセキュリティ市場の多様化に対応するため販売パートナーへの支援活動を展開。商社の情報力・目利き力を生かしてSIerやベンダーの提案力を補強し、その先のユーザー企業へ最適なソリューションを届けています。「セキュリティソムリエ」と銘打った活動のねらいを聞きました。
2026/03/30
-
-
-






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方