【ブリュッセル時事】北大西洋条約機構(NATO)軍事委員会は20日、加盟32カ国の制服組トップによるオンライン会合を開いた。カボドラゴーネ議長(イタリア海軍大将)は会合後、X(旧ツイッター)に「(ロシアの侵攻下にある)ウクライナに関し、われわれの支援を確認した。最優先事項は、公正で信頼できる持続可能な和平の実現だ」と投稿した。
 軍事委は加盟国の参謀総長で構成されるNATOの最上位軍事機関。7月に就任したグリンコウィッチ欧州連合軍最高司令官(米空軍大将)が初めて出席し、最新の安全保障環境について報告したという。
 ウクライナでの戦闘終結後の「安全の保証」の在り方も協議し、加盟国間の役割分担などについて意見が交わされたもようだ。「保証」を巡っては、欧州の有志国が現地に部隊を派遣する案が浮上。トランプ米大統領は米軍地上部隊の派遣を否定する一方、防空支援の可能性に言及している。 
〔写真説明〕NATO軍事委員会のカボドラゴーネ議長(イタリア海軍大将)=2月12日、ブリュッセル(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)