2025/08/21
防災・危機管理ニュース
大阪市の繁華街・道頓堀の雑居ビルから出火し、消防隊員2人が死亡した火災で、ビル1階に設置されたエアコンの室外機付近が激しく焼けていたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。大阪府警や市消防局は、ビルの外壁に設置された広告伝いに燃え広がり、亡くなった2人が見つかった隣接するビルに延焼した可能性もあるとみて、詳しい原因の特定を進めている。
捜査関係者によると、現場の6階建てビルの1階南側に設置された室外機付近が激しく焼損していたという。市消防局が21日に発表した事案概要によると、ビル1階から出火し、外壁に設置された装飾広告伝いに上方へ延焼。東側に隣接する7階建てビルに延焼したと推定される。出火原因は調査中という。隊員の死亡を受け、市消防局は同日、事故調査委員会を設置した。
火災は18日午前に発生。府警によると、司法解剖の結果、死亡した2人の死因は、酸素欠乏による窒息と判明したという。
〔写真説明〕火災が起きた道頓堀のビル=20日午前、大阪市中央区
(ニュース提供元:時事通信社)

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