2025/09/01
防災・危機管理ニュース
災害でライフラインが寸断した際などに役立つカセットこんろや携帯発電機だが、経年劣化や誤った使用方法で重大な事故が発生する恐れもある。製品評価技術基盤機構(NITE)は9月1日の「防災の日」に合わせて注意喚起し、製品の状態を点検するよう求めている。
NITEによると、カセットボンベやカセットこんろなどの事故情報は2020~24年に204件寄せられた。このうち、原因調査を終えた157件について分析したところ、製品の不具合による事故が92件で最多だったが、「誤使用や不注意」は29件で2割近くを占め、「経年劣化」も7件あった。
携帯発電機の事故情報は20~24年に21件。屋内で使用したことで一酸化炭素(CO)中毒になる事故が多く、調査済みの17件のうち12件は誤使用や不注意などが関係していた。
カセットボンベでは、京都府で21年1月、長期保管していたボンベ内部のパッキンが劣化し、漏れたガスに引火したとみられる事故が起き、80代の男性がやけどを負った。携帯発電機では、鹿児島県で20年9月、換気が不十分な屋内での使用によるCO中毒で3人が倒れ、1人が死亡した。
カセットボンベの事故は火災につながったり、人的被害が出たりするケースが多い。携帯発電機ではCO中毒で複数人が被害に遭うケースが多く、死亡事故の割合も高いという。
NITE担当者は▽製品の使用期限を確認して早めに使い切る▽説明書の指示に従って正しく使う▽使用する場所の安全性を確認する―ことなどが重要と指摘。使用期限が近いものから使い、新しく補充する「ローリングストック」を推奨する。
担当者は「いざ使おうとしたときに事故が起きないよう、製造年などを確認して買い替えなどを検討してほしい」と訴えている。(了)
(ニュース提供:時事通信 2025/09/01-05:25)
(ニュース提供元:時事通信社)
- keyword
- カセットボンベ
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/07/14
-
-
AIによるメール監査で悪意なき不正リスクを事前に検知
昨今、企業の不祥事が多発している。不正会計や金銭の着服、独占禁止法で禁止される談合やカルテルなどが発覚することで企業の信用が失墜し、業績悪化にいたるケースが多い。企業の不正を防ぐ方法で有効なのが、社内のメールモニタリング(メール監査)だ。国際訴訟・不正調査のパイオニアであるFRONTEO(東京都港区)は、リーガルテック分野で培ったノウハウから自社開発したAIエンジン「KIBIT(キビット)」をコア技術に、メール監査で企業の不正リスクを検知するサービスを提供する。膨大な量の電子データから、どのように不正を発見し、未然に防ぐのか。代表取締役社長の守本正宏氏に話を聞いた。
2026/07/13
-
-
困難な工場のサイバーセキュリティ強化机上訓練で隠れていた現場力を発掘(参天製薬)
製造業にとって最も避けたい、売上に直結するサイバー攻撃による工場の稼働停止。しかし、セキュリティ対策の導入は工場ならではの困難があり、簡単にはいかない。参天製薬(大阪市北区、伊藤 毅代表取締役社長)は、サプライアーのランサムウェア感染をきっかけに、2017年から国内外の工場のサイバーセキュリティ対策を強化。工場との対話を重ね、着実に進めている。
2026/07/10
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/07/05
-
「情シス任せ」「コンサル任せ」では終わる
社会機能の維持に欠かせない業種でサイバーインシデントが相次いでいます。事業停止の影響は一企業のビジネスの域を超えサプライチェーン全体に波及。いまやセキュリティは経営の重要課題です。企業を取り巻くサイバーリスクと求められる対策について、日立ソリューションズの扇健一氏と辻󠄀敦司氏に聞きました。
2026/07/03
-





※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方