【ニューデリー時事】アフガニスタン東部で8月31日に発生した地震で、イスラム主義組織タリバン暫定政権は2日、死者が1411人に達したと発表した。負傷者は3100人以上。被災地では倒壊した家屋に閉じ込められた住人の捜索や救出作業が続いている。
 被害の大きかった東部のクナール州やナンガルハル州は山岳地帯にある。地震に伴う土砂崩れもあり重機や車両の到着が阻まれ、救助が難航している。倒壊家屋の多くは土やれんがなどで作られた簡素な構造で、被害が拡大した要因とみられている。
 クナール州ヌルガル地区で暮らすワリ・アフマドさん(39)は時事通信の電話取材に「何もかも失ってしまった」と嘆いた。敷地内で同居していた兄やおい、めいら計6人を亡くしたという。
 地元メディアなどによると、隣国のパキスタンやイランから最近帰還した人々も被災した。国連によれば両国における「不法移民」取り締まり強化を受け、今年に入って少なくとも150万人のアフガン難民が母国に戻っていた。 
〔写真説明〕1日、アフガニスタン東部クナール州で、地震で損壊した家屋の横を歩く男性(EPA時事)
〔写真説明〕アフガニスタン東部で発生した地震により被害を受けた建物=1日(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)