【パリ時事】ポルトガルの首都リスボンで3日、ケーブルカーの車両が脱線、大破し、公共放送RTPによると、乗客ら少なくとも15人が死亡、18人が負傷した。うち5人は重体。ケーブルの緩みやブレーキの故障が疑われており、当局が事故原因を調べている。
 事故が起きたのは観光客に人気があるグロリア・ケーブルカー。リスボン南部の鉄道駅近くと高台を結ぶ坂道を運行し、事故当時は40人以上が乗車していたという。在ポルトガル日本大使館によれば、邦人が巻き込まれたとの情報は入っていない。
 目撃者は地元テレビに、ケーブルカーが坂道を急速度で下り、建物に激突したと証言。「ブレーキが効いていない」ようだったと話した。
 レベロデソウザ大統領は声明で犠牲者の家族に弔意を表し、「関係当局による事故の速やかな解明を願う」と述べた。 
〔写真説明〕3日、ポルトガル首都リスボンのケーブルカー事故現場で活動する救助隊員ら(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)