【花蓮時事】「1階では胸の高さまで水が上がってきた。部屋の中の物が浮き上がり、本当に恐ろしかった」。台風18号の影響による洪水に襲われた台湾東部・花蓮県の光復駅近くでは24日、かみたばこ店を営む女性(73)が被災当時をこう振り返った。
 女性と夫のバイク2台は流され、商売道具は使い物にならなくなった。損失は少なくとも50万台湾ドル(約250万円)。「水道水が使えず髪も洗えない」と嘆いた。
 朝食専門店の男性店主(60)は、店内に流れ込んだ土砂の片付けに追われる合間に「60年ここに住んでいるが、こんなことが起きるのは初めて」と語った。遅くても1カ月後には店舗を再開したいが、「廃棄する大型冷蔵庫などは一人では動かせない重さ。軍の助けが必要だ」と支援を訴えた。 
〔写真説明〕24日、台湾東部・花蓮県の水害現場で、重機を使って土砂を片付ける住民ら
〔写真説明〕24日、台湾東部・花蓮県で洪水に襲われた商店を片付ける女性

(ニュース提供元:時事通信社)