管路の劣化・損傷リスクに対し、「漏水リスク」と「重要施設への影響規模」の2つの観点でアプローチ。

JAXA認定の宇宙ベンチャーである天地人は、衛星データを活用し、自治体・水道事業者による持続可能な水道事業を支援する水道DXソリューション「宇宙水道局」を提供する。地下に埋設されているため地上から正確に状態を把握することが困難な上下水道の管路の劣化・損傷リスクに対し、「どの管路が近い将来漏水する可能性が高いか」(漏水リスク)、「どの管路が重要なのか」(管路の機能が停止した際の重要施設への影響規模)の2つの観点でアプローチするもの。

同ソリューションでは、衛星データを活用した数メートル単位での管路のリスク診断により、高い解像度で現在・近未来の漏水のリスクを把握できる。漏水する可能性が高いエリアを絞り込むことで、優先的に音聴調査すべき場所を簡単に見つけられ、効率的な維持管理が可能となる。用途に応じてメッシュ単位での漏水リスク診断にも対応する。

管路診断結果に基づく「健全度」(漏水リスク診断結果)と、さまざまな施設や暮らしへの影響を包括的に考慮した「重要度」を組み合わせて評価することで、複数の「更新優先シナリオ」を作成する。平時の漏水リスクを重視するシナリオや、災害時の社会的影響を重視するシナリオなど、地域課題や目的に応じた柔軟な設定が可能。環境の変動を考慮したシナリオの下で各管路の更新優先順位を合理的かつ透明性をもって決定することで、有用性の高い計画策定を支援する。

同ソリューションは、今年4月にリリースされ、8月には漏水調査結果の登録をスマートフォンから最短5秒で完了できる新機能を追加。地図上で水道管を選択するだけで管路の属性情報を自動入力できるようにしたことで、従来の紙図面による確認や手作業での転記作業が不要となり、現場業務の効率化と精度向上が可能になっている。

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リスク対策.com 編集部