防衛装備庁は1日、発足から10年を迎えた。安全保障環境が厳しさを増す中、装備品の研究開発や輸出などを一元管理する司令塔としての役割は拡大。同盟・同志国への提供など協力が進む一方、政府が「防衛力そのもの」と位置付ける防衛生産・技術基盤の強化は道半ばだ。
 中谷元防衛相は同日の記念行事で「プロジェクト管理や調達効率化をはじめ、防衛力強化のための取り組みが遂行され、着実な成果が生じた」と述べた。
 成果の一つとして装備品の輸出拡大を強調。英国、イタリアと進める次期戦闘機の共同開発や、オーストラリアによる海上自衛隊護衛艦「もがみ」改良型の導入などを挙げた。 
〔写真説明〕防衛装備庁の創立10周年行事で訓示する中谷元防衛相=1日午後、防衛省

(ニュース提供元:時事通信社)