アサヒグループホールディングス(GHD)で発生したサイバー攻撃に伴うシステム障害で、同社は3日、社内の情報が流出した可能性を示す痕跡が見つかったと発表した。顧客や取引先の個人情報が含まれるかは確認できていない。同社は障害が発生したシステムを遮断した上で、流出した可能性のある情報を精査している。
 同社はシステム障害に関し、身代金要求型コンピューターウイルス「ランサムウエア」による攻撃が原因だったと確認した。システムを通じた受注・出荷作業を停止したほか、社外からの電子メールも受信できない状況という。
 復旧の見通しは立っておらず、勝木敦志社長はコメントで「多くの関係先にご迷惑をおかけしていることをおわびする」と陳謝した上で、復旧に全力を尽くすと強調した。 
〔写真説明〕アサヒグループホールディングス本社(中央)=東京都内(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)