2025/10/06
防災・危機管理ニュース
リチウムイオン電池の発火事故が多発している。小型・軽量で繰り返し充電でき、モバイルバッテリーやハンディーファン(携帯用扇風機)など多くの身近な製品に利用されているが、外部からの衝撃などに弱いといい、消費者庁は安全な使用と正しい廃棄に注意するよう呼び掛けている。
同庁によると、リチウムイオン電池を使用した主な20製品の発火・発熱事故は2020~24年度に約2350件発生。スマートフォンが最多の約350件で、電動アシスト自転車とモバイルバッテリーが約300件で続いた。
充電中のハンディーファンの一部が熱で溶けたケースや、就寝中に腕に着けていたスマートウオッチが発火してやけどを負ったケースなどもあった。
リチウムイオン電池は外部からの衝撃のほか、熱にも弱く、内部が損傷すると発火や発熱につながる恐れがある。「プラスチックごみ」などとして廃棄されたため、ごみ収集車やごみ処理施設で火災が起きているといい、廃棄方法にも注意が必要だ。
廃棄方法は住んでいる地域によって異なり、「キケン」などと明記した袋に入れ、「燃やさないごみ」として廃棄するよう求めている自治体や、回収場所を設けている自治体もある。リサイクル可能なものについては、家電量販店などで回収サービスも行われている。
同庁は、炎天下の車内など高温になる場所での保管や就寝時の充電を避け、膨張や異音などの異常を感じたら使用を中止するよう注意。堀井奈津子長官は「リチウムイオン電池を使用した身の回りの製品に目を向け、安全に使用・廃棄してほしい」と話している。
〔写真説明〕ハンディーファン(携帯用扇風機)を利用した製品評価技術基盤機構(NITE)の再現実験(この製品は実際の事故とは関係ありません)=2日午後、消費者庁
(ニュース提供元:時事通信社)

- keyword
- リチウムイオンバッテリー
- 発火
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/02/17
-
-
-
-
-
今年の夏は大規模停電のリスク大?
今年の夏、東京電力管内を中心に電力不足が懸念されています。需要に対する供給力の余裕を示す「予備率」が1パーセントを切る見通しで、もしそこで突発的な発電所の事故や故障が起きれば予備率はさらに低下、マイナスに陥りかねません。大規模停電のリスクについて、東京電機大学名誉教授の加藤政一氏に聞きました。
2026/02/12
-
-
-
海外危機管理マニュアルの作成が急務
海外に社員を送り出す企業にとって、緊急事態が発生した際の対応体制は必須。どんなに現地に慣れたベテランでも、自分の身を守り切れない事態は起き得ます。ましてや現在は安全保障上の国家対立が深まり、東アジアの緊張も高まっている時代。海外危機管理サービスを手がける安全サポートの有坂錬成代表取締役に、海外進出企業が取り組むべき対策を聞きました。
2026/02/05








※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方