川崎市高津区の東急電鉄田園都市線梶が谷駅で5日発生した列車同士の衝突脱線事故を巡り、同社は10日、事故原因となった信号設定の不備が、二子玉川(東京都世田谷区)、新横浜(横浜市港北区)の2駅でも確認されたと発表した。いずれも対策を講じており、「安全運行に支障はない」としている。
 5日の事故では、梶が谷駅の信号設定の不備で、自動列車制御装置(ATC)がホームに進入してきた上り列車に対し誤って青信号を出した。このため、引き込み線をはみ出して停止していた回送列車と衝突した。
 事故を受け、同社がポイントのある33駅を調査したところ、田園都市線と大井町線が乗り入れている二子玉川駅では、改修工事を行った2021年以降、設定に不備があったことが発覚。相模鉄道との直通運転開始に伴い、23年に開業した東急新横浜線の新横浜駅では、開業時から不備があったという。 

(ニュース提供元:時事通信社)