【シドニー時事】オーストラリア航空最大手のカンタス航空は12日付で、7月にサイバー攻撃を受けた際に漏えいした約570万人の顧客情報が闇のウェブサイトに掲載されたことを明らかにした。ハッカー集団は「身代金」支払いを要求していたが、カンタスやクラウド管理企業から拒否されたため、情報を露出させたもようだ。
 流出した情報の大半は、氏名、メールアドレス、マイレージ履歴で、一部の顧客については生年月日や電話番号、食事の好みなども含まれている。カンタスは「クレジットカードや旅券の情報は被害に遭っていない」と説明している。
 豪メディアによると、サイバー攻撃ではフィリピンにあるコールセンターが標的にされたとの見方が出ている。これに関し、バーク豪内相は「事業の一部を外部に委託できても、法的責任は免れない」と述べ、政府として調査する方針を示した。 

(ニュース提供元:時事通信社)