ヤマト運輸の元社員が、同社の取引先企業の情報2万6790件を外部に不正流出させていたことが発覚した。同社が15日までに公表した。元社員は兵庫県姫路市にある姫路主管支店に勤務。持ち出し先は2社で、うち1社では営業活動に利用していたという。
 同社によると、不審な営業活動を受けたと取引先企業から連絡があり調査したところ、9月16日に不正が判明。姫路市に加え、兵庫県の加古川市や高砂市などにある取引先1万1356社の会社名や住所、ヤマト運輸からの請求金額などが流出していた。このうち、個人情報に関わる情報は561社で750件確認された。
 同社は、被害企業に順次連絡しており、元社員と流出先2社に対する刑事告訴などを検討している。ヤマト運輸は「今回の事態を重く受け止め再発防止に努める」とコメントした。 
〔写真説明〕ヤマト運輸本社ビルに設置されている看板=東京都中央区

(ニュース提供元:時事通信社)