2025/11/11
防災・危機管理ニュース
自動車大手7社の2025年9月中間連結決算が10日、出そろった。トランプ米政権の高関税の負担額は7社で合計1兆4000億円超えとなり、日産自動車、マツダ、三菱自動車の3社は純損益が赤字に転落。残る4社も大幅減益となった。通期も、米関税影響額は計2兆5000億円を超す規模が見込まれ逆風が続く。半導体などサプライチェーン(供給網)への不透明感も増している。
米自動車関税は日米合意により9月中旬に27.5%から15%に引き下げられた。ただ「大変厳しい状況であることには変わりない」(マツダのジェフリー・ガイトン専務)。各社は車両や部品の現地生産を進めるが、米関税影響額はトヨタ自動車が9000億円、日産が1497億円に上った。
関税負担分を販売価格に反映させて値上げすれば、消費マインドを冷やす恐れがある。SUBARUの大崎篤社長は「簡単な話ではない」と話し、トヨタやホンダも慎重姿勢だ。為替相場が前年同期と比べ円高だったことや原材料高もマイナス要因となった。
北米が好調だったトヨタとSUBARU以外の5社は、四輪の世界販売台数を減らした。特に、中国を含むアジアでの苦戦が目立った。
下期も厳しい事業環境が続く。米中対立を背景に、中国系半導体メーカー「ネクスペリア」からの部品供給が停滞し、ホンダや日産は工場の生産停止や減産を強いられた。同社からの半導体出荷は再開する見通しとなったが、地政学リスクも自動車各社の先行きに影を落としている。
〔写真説明〕横浜港の埠頭(ふとう)に並ぶ自動車(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/10/05
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/09/29
-
-
-
操作不要の防水板で水害リスクを低減
全国各地で、豪雨災害が頻発している。2026年8月13日には、千葉県内で記録的な大雨が発生し、大きな浸水被害をもたらした。「命を守る行動」が最優先事項ではあるが、建物の浸水被害も防ぎたい。望ましいのは、人も建物も守れる備えだ。防水板や防水扉の設計製造を行う宇根鉄工所(広島県東広島市)では、人手を介さず水の力で起きあがる浮力起伏式防水板を開発している。代表取締役社長の宇根利典さんに、水害リスクに対する備えを聞いた。
2026/09/28
-
-
-







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方