【ベルリン時事】ドイツのミュンヘン地方裁判所は11日、対話型AI(人工知能)「チャットGPT」が無断で歌詞を使用し、著作権を侵害したとの音楽団体の訴えを認める判決を下した。独メディアによると、開発会社の米オープンAIは上訴する意向だ。
 ドイツ最大の音楽著作権管理団体であるGEMAは、チャットGPTが対話の中で、有名な9曲の歌詞をほぼ正確に回答したとし、「歌詞の無断複製だ。(AIの)学習に利用された」と主張。オープンAIは、特定のデータの保存や複製はしておらず、チャットの回答は「質問者が責任を負う」と反論していた。
 GEMAは生成AIの事業者に対して、収益をアーティストへ還元するよう要求している。 

(ニュース提供元:時事通信社)