2025/11/12
防災・危機管理ニュース
赤間二郎防災担当相は11日、報道各社のインタビューに応じ、災害に備えて被害軽減策を講じる「事前防災」の推進に力を入れる意向を示した。地震と豪雨災害に見舞われた能登半島の復旧・復興は「道半ばだ」とし、引き続き全力を挙げる考えも強調した。
―能登半島地震と奥能登豪雨への今後の取り組みは。
復旧・復興は道半ばだ。「創造的復興」との言葉通り、単純に復旧して元に戻すというわけにはなかなかいかない。地域らしさを取り戻せるのかというところに丁寧に対応していく。
―政府の災害対応の課題は。
災害のシミュレーションやリスク評価を高度化することが事前防災の推進につながる。地域に合わせたシミュレーションをして、事前防災ができるようにしていく。
―南海トラフ地震など大規模地震への対応は。
いかに地域単位で詳しく被害想定ができるかが重要だ。それを踏まえて何が必要なのか、「その土地ならこれができる」という対応を(各自治体に)促していきたい。
―「防災庁」創設を見据え、設置準備担当の牧野京夫復興相との連携は。
避難所環境の改善、民間との連携、新技術の研究開発と実装などをより進めていかなければならない。災害対応力をどのように充実・強化していけるか、連携して取り組んでいきたい。
〔写真説明〕インタビューに答える赤間二郎防災担当相=11日午後、東京都千代田区
〔写真説明〕インタビューに答える赤間二郎防災担当相=11日午後、東京都千代田区
(ニュース提供元:時事通信社)


防災・危機管理ニュースの他の記事
- Zenken、茨城県と外国人介護人材の定着支援=専門学校とも連携
- 首都のテロ「インドの仕業」=パキスタン首相発言、印反発
- 事前防災を推進=能登復興「道半ば」―赤間二郎防災担当相・新閣僚インタビュー
- 米オープンAI、音楽著作権巡り敗訴=歌詞を無断複製―独地裁
- 首都で自爆テロ、12人死亡=タリバン系組織が犯行主張―パキスタン
おすすめ記事
-
リスクマネジメント体制の再構築で企業価値向上経営戦略との一体化を図る
企業を取り巻くリスクが多様化する中、企業価値を守るだけではなく、高められるリスクマネジメントが求められている。ニッスイ(東京都港区、田中輝代表取締役社長執行役員)は従来の枠組みを刷新し、リスクマネジメントと経営戦略を一体化。リスクを成長の機会としてもとらえ、社会や環境の変化に備えている。
2025/11/12
-
入国審査で10時間の取り調べスマホは丸裸で不審な動き
ロシアのウクライナ侵略開始から間もなく4年。ウクライナはなんとか持ちこたえてはいるが、ロシアの占領地域はじわじわ拡大している。EUや米国、日本は制裁の追加を続けるが停戦の可能性は皆無。プーチン大統領の心境が様変わりする兆候は見られない。ロシアを中心とする旧ソ連諸国の経済と政治情勢を専門とする北海道大学教授の服部倫卓氏は、9月に現地視察のため開戦後はじめてロシアを訪れた。そして6年ぶりのロシアで想定外の取り調べを受けた。長時間に及んだ入国審査とロシア国内の様子について聞いた。
2025/11/11
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/11/11
-
-
-
第二次トランプ政権 未曽有の分断の実像
第二次トランプ政権がスタートして早や10カ月。「アメリカ・ファースト」を掲げ、国益最重視の政策を次々に打ち出す動きに世界中が困惑しています。折しも先月はトランプ氏が6年ぶりに来日し、高市新総理との首脳会談に注目が集まったところ。アメリカ政治に詳しい上智大学の前嶋和弘教授に、第二次トランプ政権のこれまでと今後を聞きました。
2025/11/05
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/11/05
-
-
-






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方