2015/06/18
防災・危機管理ニュース
国土強靭化アクションプラン2015
6月16日に「国土強靱化推進本部(安倍総理を本部長、全閣僚がメンバー)」にて決定された「国土強靱化アクションプラン2015」(国土強靱化行動計画)で、災害弱者などの生活支援に関する項目が拡充された。アクションプランは、国土強靭化基本計画を具体化するための施策で構成。1年ごとに見直すことが規定され、今回は2014年6月に策定したアクションプラン2014の改定版となる。
アクションプラン2014では、大規模災害時に行政と民間が一体となり、機動的かつ能動的に福祉人材を派遣し、要援護者の支援を行うため、平時から広域的な福祉支援ネットワークの構築や人材養成のための支援を行うことや、災害派遣医療チーム(DMAT)が災害後速やかに被災地に行けるように育成・研修などをすることを核としていたが、アクションプラン2015では、災害直後のDMATの活動に加え、心のケアを行う災害派遣精神医療チーム(DPAT)や、日本医師会災害医療チーム(JMAT)、大規模災害リハビリテーション支援関連団体協議会(JRAT)等、災害後の医療や福祉を担う団体の活動を重視。被災者が災害急性期以降も医療や心のケアを継続して受けられるよう、これらの団体との情報共有及び連携を図ることが具体的に盛り込まれた。
国土強靭化計画を推進する一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会のサブWG「災害避難に伴う寝たきり予防と災害弱者等の生活再建」の委員として参加している一般社団法人日本作業療法士協会理事の清水兼悦氏は「被災地では被災者の生活そのものが成り立たなくなる。寝たきり予防や災害弱者等の生活支援をするには、適切な環境調整および活動性の確保、孤立化対策がとても重要であると共に、被災された方々が共に支え合う地域づくりに参画されることが望まれる。その意味で我々リハビリテーションの専門職が早期から積極的に支援をしていく必要がある」とし、今回の改定を評価する。
東日本大震災では、地震や津波による犠牲者が1万5882人(行方不明者2688人)に対して、震災関連死は3194人以上とされる。
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/08/05
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/08/04
-
-
-
-
令和8年熊本地震 猛暑の被災地で熱中症を避ける
最大震度7を記録した令和8年熊本地震。熊本県内では400超の避難所が開設され、約9千人が避難している(29日時点)。真夏の避難生活は、熱中症の危険性を確実に高める。しかもこれからは、猛暑・酷暑下での復旧活動が本格化し、多くの人々が被災地で活動する。現地で熱中症をどう防いだらいいか。熱中症と災害医療に詳しい、さいたま赤十字病院高度救命救急センターの席 望医師に対策を聞いた。
2026/07/30
-
令和8年熊本地震 広がるデマ、どう見分ける?SNSとの向き合い方
28日に発生した最大震度7を記録した熊本地震では、早くも豪華寝台列車「ななつ星」が脱線したなどのデマ情報が広く拡散された。災害のたびに、広くSNSで拡散される情報にどう向き合えばいいか。デジタル空間の情報分析を専門とする Japan Nexus Intelligence の竜口七彩氏に聞いた。
2026/07/29
-
-
事例研究で有事に備え、組織の体質改善で形骸化を防ぐ
組織レジリエンスの強化やサイバーセキュリティーの向上、サプライチェーンの強靭化など、危機管理やリスク管理担当者が関与する領域は年々拡大している。変化する社会状況にあわせ、担当者はどのように学び、備え、対応することが求められるのか。森総合研究所代表の森健さんは、自治体と企業で危機管理担当者としての経験を積み、現在はコンサルタントとして、企業や団体の危機管理の支援を手がけている。自身の経験を踏まえ、危機管理の担当者にどうアドバイスしているのか、話を聞いた。
2026/07/27
-






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方