ウクライナの首都キーウのクリチコ市長は14日、SNSへの投稿で、市のほぼ全域が「敵による大規模攻撃」を受けたと明らかにした。AFP通信によると、ゼレンスキー大統領は同日、ロシアが「緻密に計算された攻撃を実行した」と非難。4人が死亡したと述べた。
 ゼレンスキー氏はロシアの攻撃について「市民や民間のインフラへ最大限の被害を与えるのが目的だ」と指摘。約430機のドローンや18発のミサイルが使用されたと説明した。
 クリチコ氏によれば、10地区のうち8地区で建物の損壊や火災が発生したほか、キーウ国際空港近くでも被害が確認された。また、暖房設備のネットワークも破壊され、一部地域では暖が取れない状態に陥った。
 一方、ウクライナ側も反撃している。ロイター通信がロシア当局の発表として報じたところによると、黒海に面するロシア南部の港湾都市ノボロシスクでは14日未明、ウクライナのドローン攻撃があり、高層住宅3棟や石油貯蔵施設が被害を受けた。 
〔写真説明〕14日、ウクライナの首都キーウでドローン攻撃により発生した爆発(ロイター時事)

(ニュース提供元:時事通信社)