2025/11/14
防災・危機管理ニュース
クマ被害の深刻化はデータにも表れている。環境省によると、2025年度上半期(4~9月)のツキノワグマの出没件数は、統計のある09年度以降最多の2万792件で、初めて2万件を突破。7月以降は市街地や住宅周辺、道路といった人の生活圏での人身被害が全体の7割以上に達しており、同省は警戒を呼び掛けている。
同省によると、九州7県と沖縄には生息していない。北海道にはヒグマが出没するが件数は非公表。25年度上半期は岩手での出没が4499件と最も多く、秋田(4005件)、青森(1835件)などが続いた。東北6県だけで全体の6割超を占めた。東北地方では特に餌となるブナの実が凶作で、餌を探しに人里に下りてくるクマの出没が増えているとみられる。
出没の増加に伴い、人身被害も多発。今月14日正午時点の犠牲者は13人で、これまでの最多だった23年度の6人を大幅に上回っている。
今年9月には市町村の判断で発砲を可能とする「緊急銃猟」制度が始まった。今月13日までに実際に発砲に踏み切ったのは23件。同省は交付金の額とメニューを拡充し、緊急銃猟の運用やクマが好む農作物の管理について助言する専門家の派遣など、自治体への支援を強化する。
同省担当者は「人に慣れている個体が増えた。食べ物に執着するクマは同じ場所に何度も出没することがある」と注意喚起している。
〔写真説明〕岩手県花巻市にある笹間保育園のドアの外に現れたクマ=10月14日、サトウ・ジュンコさん提供(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/02/17
-
-
-
-
-
今年の夏は大規模停電のリスク大?
今年の夏、東京電力管内を中心に電力不足が懸念されています。需要に対する供給力の余裕を示す「予備率」が1パーセントを切る見通しで、もしそこで突発的な発電所の事故や故障が起きれば予備率はさらに低下、マイナスに陥りかねません。大規模停電のリスクについて、東京電機大学名誉教授の加藤政一氏に聞きました。
2026/02/12
-
-
-
海外危機管理マニュアルの作成が急務
海外に社員を送り出す企業にとって、緊急事態が発生した際の対応体制は必須。どんなに現地に慣れたベテランでも、自分の身を守り切れない事態は起き得ます。ましてや現在は安全保障上の国家対立が深まり、東アジアの緊張も高まっている時代。海外危機管理サービスを手がける安全サポートの有坂錬成代表取締役に、海外進出企業が取り組むべき対策を聞きました。
2026/02/05








※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方