【ニューデリー時事】インド北部カシミール地方の主要都市スリナガルの警察署で14日、爆発が起き、捜査官ら9人が死亡、近隣住民を含む約30人が負傷した。15日に記者会見した警察幹部は、テロの捜査で押収した爆発物の偶発的な起爆による事故との見方を示した。
 爆発物は、10日に首都ニューデリーで起きた自爆テロの実行犯とつながりがある人物の関係先で発見。署内で保管され、試料を鑑識中だった。地元報道によると、テロに関する一連の捜査では、硝酸アンモニウムなど大量の爆弾の原料が押収されている。
 会見した警察幹部は「(押収物の)不安定な性質のため、細心の注意を払って作業していたが、残念ながら不慮の爆発が起きた」と説明した。
 テロ実行犯の医師らはパキスタンとの係争地であるカシミール地方出身。捜査当局は同国に拠点を置くイスラム過激派ジェイシモハメドとの関連を調べている。 
〔写真説明〕15日、インド北部カシミール地方のスリナガル郊外で、警察署での爆発により親族を亡くした女性ら(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)