【ワシントン時事】米海軍は16日、空母「ジェラルド・フォード」を中心とする空母打撃群がカリブ海に到着したと発表した。麻薬密輸の取り締まり強化が名目だが、トランプ米大統領は南米ベネズエラへの軍事攻撃を検討しているとされ、同国のマドゥロ政権への圧力を強めている。
 ジェラルド・フォードは、2017年に就役した最新鋭の原子力空母で4000人以上が搭乗。打撃群にはミサイル駆逐艦2隻なども含まれる。中南米・カリブ海を管轄する米南方軍のホルシー司令官は「西半球と米本土の安全を守る決意を固める重要な一歩だ」と強調した。
 南方軍は16日、麻薬を積み、密輸に関与していたとされる小型船を攻撃したと発表した。攻撃は15日に東太平洋の国際水域で行われ、乗っていた「麻薬テロリスト」の男3人が死亡。米メディアによれば、同様の攻撃でこれまでに少なくとも83人が殺害された。 
〔写真説明〕米空母「ジェラルド・フォード」(左)を中心とする空母打撃群=13日、大西洋上(米国防総省提供)(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)