国土交通省は18日、埼玉県八潮市の道路陥没事故を受け、下水道管の点検基準の見直し案を有識者検討会に示した。破損すると社会的影響が大きい下水道管のうち、周辺の地盤が弱いなど「要注意箇所」の点検頻度を3年に1回以上にする。
 現行では、硫化水素がたまりやすく腐食しやすい地点を対象に、5年に1回以上の点検を自治体などに求めている。見直し案は、腐食の原因となる硫化水素ガスの濃度が高い▽地盤が弱く陥没が拡大しやすい▽破損が広がりやすい―に該当する場所を「要注意箇所」とし、3年に1回以上の点検を求める。
 点検の結果、早期に改築が必要と判断された下水道管は、点検頻度を1~2年に1回以上に増やす。詳細な点検ができず、判断が難しい箇所は、継続的な巡視などを求める。 
〔写真説明〕国土交通省=東京都千代田区

(ニュース提供元:時事通信社)