2026/01/07
防災・危機管理ニュース
福井県は7日、職員へのセクハラ問題で昨年12月に辞職した杉本達治前知事(63)の言動が「セクハラに当たることは明らかだ」と認定する調査報告書を公表した。女性職員からの外部窓口への通報を受け、県や弁護士らが調査。セクハラに当たるメッセージ約1000件と、職員の太ももを触るなどの身体的被害が3件確認された。
同日県庁で記者会見した鷲頭美央副知事は、被害者や県民、県職員に対し「心よりおわび申し上げる」と謝罪。杉本氏の行為が執拗(しつよう)かつ長期間にわたるものだったとし、「強い憤りを禁じ得ない」と話した。
報告書は、暗に性的関係を繰り返し求めるメッセージや、職員の体を触る行為などに関し、ストーカー規制法や刑法上の不同意わいせつ罪に抵触する可能性を指摘。「辞職したことなどを考慮しても、責任は重大だ」と結論付けた。一方、県は被害者本人の意思が確認できていないとして、刑事告発には慎重な姿勢を示した。
県の依頼を受けた弁護士3人が「特別調査委員」として、昨年9月から通報者を含む職員に聞き取り調査などを実施。通報者を含め4人の職員から具体的な供述や杉本氏からのメッセージの提供を受け、4人全員のセクハラ被害を認定した。
報告書によると、セクハラがあったのは、杉本氏が総務省から総務部長として初めて県に出向した後の2007年以降。杉本氏は調査に対し、意図的に触ったことを否定したが、報告書は「信用できない」とした。また、メッセージには「キスしちゃう」「エッチなことは好き?」などの性的な表現が数多く含まれ、「杉本氏はセクハラに当たることを十分認識していた」と判断した。
杉本氏は旧自治省(総務省)に入省し、04年に総務部長、13年には副知事として県に出向。19年の知事選で初当選した。セクハラ問題を受け、2期目途中で辞職した。
〔写真説明〕杉本達治前知事
〔写真説明〕前知事のセクハラ問題について記者会見する、特別調査委員の河合健司弁護士(左)、福井県の鷲頭美央副知事(中央)、服部和恵総務部長(右)=7日、福井県庁
(ニュース提供元:時事通信社)


防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
-
-
今年の夏は大規模停電のリスク大?
今年の夏、東京電力管内を中心に電力不足が懸念されています。需要に対する供給力の余裕を示す「予備率」が1パーセントを切る見通しで、もしそこで突発的な発電所の事故や故障が起きれば予備率はさらに低下、マイナスに陥りかねません。大規模停電のリスクについて、東京電機大学名誉教授の加藤政一氏に聞きました。
2026/02/12
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/02/10
-
-
海外危機管理マニュアルの作成が急務
海外に社員を送り出す企業にとって、緊急事態が発生した際の対応体制は必須。どんなに現地に慣れたベテランでも、自分の身を守り切れない事態は起き得ます。ましてや現在は安全保障上の国家対立が深まり、東アジアの緊張も高まっている時代。海外危機管理サービスを手がける安全サポートの有坂錬成代表取締役に、海外進出企業が取り組むべき対策を聞きました。
2026/02/05
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/02/05







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方