【ロンドン時事】スイスのシンクタンク、世界経済フォーラム(WEF)は14日、国際社会を取り巻くリスクを分析した2026年版の報告書を発表した。世界各地で地政学的緊張の高まりや保護主義的な動きが強まる中、短期的に最も深刻なリスクとして、地政学に経済の視点を組み合わせた「地経学上の対立」を挙げ、「世界経済を支える相互依存の仕組みそのものを脅かす」と警告した。
 報告書は、主要国で広がる保護主義的政策や戦略的産業政策、政府による重要供給網(サプライチェーン)への積極的な介入について「競争が激化する世界の兆候」だと分析し、「新たな競争秩序が出現しつつある」と指摘。その上で、多国間システムが圧力にさらされる中でも、「協調的なアプローチと対話の力は不可欠だ」と訴えた。 
〔写真説明〕2025年1月にダボスで撮影された世界経済フォーラム(WEF)のロゴ(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)