2026/02/04
防災・危機管理ニュース
男女平等度を示す「ジェンダーギャップ指数」(2025年版)で、日本は148カ国中118位にとどまった。こうした状況を「非常に残念」と話すのは、21年に女性で初めて連合会長に就任した芳野友子さん。背景には、男性は外で働き、家事・育児は女性といった「性別役割分業」の意識の根強さがあると分析する。ジェンダー平等の実現について見解を聞いた。
―男女格差が大きい。
経済分野はもっと本腰を入れる必要がある。女性の管理職比率は非常に低く、生え抜きの取締役も少ない。共働き世帯が増え、女性が社会に進出しているのに遅れているのは残念だ。
―有効な施策は。
日本は性別役割分業の意識や慣行が根強く、女性には「妻」や「嫁」、「娘」という役割がのしかかる。職場でもお茶くみとか雑務、営業でも補助的な仕事は女性がやるものといった具合に残っている。配偶者の転勤でキャリアが中断することが多いのも圧倒的に女性だ。職場だけでなく、家族内や地域全てで取り除かないと対等に活躍するのは難しい。
―ジェンダー問題への関心のきっかけは。
1990年代に参加した労働組合の国際組織の会議。(政策や組織運営など全てにジェンダー平等の視点を取り入れる)「ジェンダー主流化」という言葉を耳にし、国内とのギャップに驚いた。日本の労働組合は圧倒的に男性社会で女性の視点がないことに気付いた。当時、組合の発行物のイラストで男性は職場の平均的な年齢でも、女性は若くスカートも短め。おかしいよねと。
―選択的夫婦別姓や「年収の壁」への見解を。
生まれたときからその人を表すという点で「氏」は人権の問題であり、選択的夫婦別姓は生き方の選択肢を広げる。また、扶養の範囲の中で働いていると、年末に(働き方を)調整し、多くの女性がキャリアを中断してしまう。賃金を上げていき、(課税ラインや保険料負担を意識した)「年収の壁」も「第3号(被保険者)の壁」も無くして、しっかり働ける環境をつくることが重要だ。
―どのような社会を実現したいか。
連合の構成組織のあいさつなどに必ずジェンダーの視点が入るなど、多くの人が意識し始めたのは大きな前進だ。一人ひとりが尊重され、互いに認め合える社会を目指したい。
〔写真説明〕インタビューに応じる連合の芳野友子会長=2025年12月、東京都千代田区
(ニュース提供元:時事通信社)

- keyword
- ジェンダーギャップ
防災・危機管理ニュースの他の記事
- イプシロンS、来年度打ち上げへ=爆発の第2段、従来型に―JAXA
- 英与党、重鎮の不祥事でダメージ=エプスタイン疑惑、警察も捜査
- 米ウォルマート、時価1兆ドル=従来型小売りで初
- NY株反落、166ドル安=ハイテク株軟調
- 職場・家庭・地域ぐるみで変革を=根強い「性別役割分業」―芳野連合会長・国際女性デー
おすすめ記事
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/02/05
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/02/03
-
-
-
発災後をリアルに想定した大規模訓練に学ぶ
2026年1月14日、横浜市庁舎10階の災害対策本部運営室で、九都県市合同による大規模な図上訓練が行われた。市職員に加え、警察、自衛隊、海上保安庁、医療従事者、ライフライン事業者などが一堂に会し、市災害対策本部運営をシミュレーションした。
2026/01/26
-
-
-
報告すべきか迷う情報 × 最初の一言 × 隠蔽と正直の分岐点
ここ数年、データ改ざんによる不正が突然発覚するケースが増えています。製品仕様に適合していないにもかかわらず、データの書き換えが行われていたり、燃費データや排ガス成分濃度が改ざんされているなど、さまざまな分野でこうした事件は後を絶ちません。今年も、中部電力・浜岡原子力発電所において、安全データの改ざん疑いが発覚しました。 こうした改ざんを未然に防ぐことは、リスクマネジメントの最重要テーマですが、一方で、既に起きてしまっていることを前提として、いかに早く発見し、対処するかを考えておくことも危機管理においては重要になります。
2026/01/26








※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方