2026/03/05
防災・危機管理ニュース
【カイロ、ワシントン時事】イランメディアによると、同国の精鋭軍事組織「革命防衛隊」は5日、ペルシャ湾北部で米国の石油タンカーをミサイル攻撃し、火災が発生したと発表した。事実なら、石油タンカーの主要航路の情勢不安が深刻化する可能性がある。ヘグセス米国防長官は4日の記者会見で、数日内にイラン全域で制空権を握ると明言した。
英海事機関UKMTOは、ペルシャ湾北部では今月4日にも停泊中のタンカー付近で大きな爆発があったと報告している。直後に小型船が去る様子が確認されるなど、不審な動きが続いている。
イランは要衝ホルムズ海峡の封鎖も主張し、アラブ首長国連邦(UAE)やカタール、サウジアラビアなど湾岸諸国も攻撃。エネルギー施設で被害が出ている。世界経済を揺さぶり、米国に停戦圧力をかける狙いがあるとみられる。報道によると、隣国アゼルバイジャンでは5日、イランから無人機が飛来し、国際空港が損傷したほか、2人が負傷した。
一方、ヘグセス氏は4日の記者会見で「(作戦は)まだ始まったばかりだ。減速ではなく加速している」と強調した。1週間以内にイラン全域で制空権を握ると表明。開戦当初はイラン軍の射程圏外からのミサイル攻撃が中心だったが、上空からの爆撃機などによる空爆に移行したと明らかにした。米軍は4日、スリランカ沖のインド洋でイラン軍艦を潜水艦の魚雷攻撃により撃沈したと発表した。
また、イスラエル軍は4日、革命防衛隊本部などが入る首都テヘラン東部の軍事施設に大規模攻撃を加えたと明かした。イランメディアによると、米イスラエル軍事作戦によるイラン側の死者は2月28日の衝突開始から5日までに1230人に達した。イラン赤新月社は、医療機関を含む民間施設105カ所が標的になったとしている。
〔写真説明〕イラン情勢について米上院議員への説明を終え退席するヘグセス国防長官(中央)=3日、ワシントン(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

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