奈良市は4月22日、市立奈良病院で外部からのサイバー攻撃とみられる異常通信を検知したと発表した。それによると、4月21日深夜にネットワーク監視装置が異常な通信を検知。被害拡大を防ぐため、電子カルテを含む関連サーバーをネットワークから切り離し、調査を開始。これに伴い、4月22日午前3時から救急受け入れを全面停止し、外来診療も原則停止するなど診療体制を大幅に制限した。電子カルテが使用できない状況となり、手書きによる診療対応を余儀なくされたとしている。

また、侵入経路については「特定のネットワーク機器を経由した外部からの侵入の可能性が高い」とし、警察や専門ベンダーと連携して原因調査を進めるとした。

23日には、第2報を公表し、初動対応として行った通信遮断が有効に機能し、現時点で個人情報の漏えいやデータ破損、ウイルス感染などの被害は確認されていないとした。

さらに、国や警察、専門ベンダーと連携した調査の結果、全端末の安全性が確認され、復旧作業を進めた結果、4月23日22時から病棟で電子カルテの一部利用を再開。翌24日8時30分からは外来・入院・救急を含む通常診療を再開した。