【サンパウロ時事】南米ボリビアのパス大統領は20日、全土に非常事態を宣言すると発表した。政府への抗議活動が長期化し、道路封鎖で市民生活に深刻な影響が出ているため。宣言により、封鎖解除に軍が出動可能となる。
 昨年11月に就任した中道派パス氏の緊縮政策や物価高騰への不満をきっかけに、農民や先住民、主要な労働組合が5月初旬に始めた抗議活動が長引き、緊張状態が続いていた。主要幹線道路の封鎖により、中心都市ラパスや隣接するエルアルトで食料や燃料、医療物資などが不足。治療を受けられず亡くなる人も出ていた。
 パス氏は20日、人々の「日常を取り戻すため」非常事態を宣言したとSNSに投稿した。同氏は、政策面で一定の譲歩を行うなど対話姿勢を示し、抗議活動の主要参加組織と交渉を妥結。ただ一部勢力が強硬に同氏の辞任を要求し、抗議活動継続を表明している。 

(ニュース提供元:時事通信社)