【ブリュッセル時事】欧州各地で25日、記録的な熱波が続き、市民生活や交通、医療などへの影響が広がった。英国ではイングランド南西部サマセットで気温が36.7度に達し、2日連続で6月の最高記録を更新。オランダでは気象当局が、史上初めて暑さを理由に「赤色警報」を発令し、危険な状況だとして警戒を呼び掛けた。
 健康被害も拡大しており、スペインの保健当局は、暑さに関連する死者が21~24日の4日間で推計212人に上ったと発表。イタリアでは、農作業員ら5人が熱波で死亡したと地元メディアが25日報じた。フランスの首都パリでは医療体制の逼迫(ひっぱく)を受け、当局が路上や公園などでの飲酒を禁止する措置に踏み切った。
 猛暑は各国の社会機能もまひさせている。英国では鉄道の遅延・運休や休校が相次いだほか、イタリアでは救急搬送が急増し、半数以上の州が日中の屋外労働を禁止した。ドイツでも屋外イベントの中止や鉄道の運行制限が相次ぐなど、暑さに起因する混乱が欧州全域に広がっている。 
〔写真説明〕25日、ロンドンで猛暑の中、扇子を使い涼を取る女性(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)