2026/06/26
防災・危機管理ニュース
【サンパウロ時事】「政府はどこ?」。ベネズエラで24日夕にマグニチュード(M)7を超える地震が連続で発生した後、SNSではこの言葉が飛び交ったという。ロドリゲス暫定大統領が国民の前に姿を現したのは、発生から3時間以上たった後。その間、多くの市民は被害状況や政府の対応が分からぬまま、助け合って避難や救助を進めることを余儀なくされた。
政府当局の頼りなさは、救助活動でも露呈している。現地からの報道によると、災害規模に対し救助隊員が足りておらず、放置されている被害現場が複数ある。がれき撤去用の重機も不足していて、政府は民間に貸与を求めている。
地震で鮮明になったのは、混乱期にあるベネズエラ社会の脆弱(ぜいじゃく)さだ。同国では今年1月の米軍事作戦でマドゥロ大統領が拘束された。10年以上続いたマドゥロ体制下では経済が崩壊状態に。政情不安により、人材も大量に流出。行政機能が低下し、大規模災害への対応力も弱まっていた。ハイパーインフレにより、インフラや建物の修繕が十分にされていなかったことも、被害拡大につながったと指摘されている。
ロドリゲス氏は、かつて敵対していた旧体制派と米国の間でバランスを保つという難しい政権運営を強いられてきた。今回の地震により、災害からの復興という新たな課題も抱えることになった。進捗(しんちょく)次第では国民の不満がより高まる可能性もあり、細やかな対応が求められる。
〔写真説明〕25日、ベネズエラ北部ラグアイラ州の被災地を視察するロドリゲス暫定大統領(前列右から1人目)(同国大統領府提供)(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/06/23
-
W杯に水を差したDAZN契約プラン表示が原因で大炎上
世界最大のスポーツイベントであるサッカーのW杯が6月12日に開幕。日本は1勝1分けで決勝トーナメント進出を大きく引き寄せている。その裏でW杯の視聴契約を巡ってSNSで大炎上していたのが、スポーツコンテンツの配信会社であるDAZNだ。W杯の全試合を視聴できる年間契約プラン表記に問題があり、13日にお詫びを発表した。しかしその対応も反感を買い、炎上は継続。最終的には年間プラン自体を取り下げた。DAZNの何が問題だったのか、消費者問題に詳しい住田 浩史弁護士に聞いた。
2026/06/23
-
-
-
-
企業の副業解禁とコンプライアンス対策を支援
企業の副業解禁の流れが加速している。従業員は本業以外の労働を増やすことで、収入増が見込める。従業員が副業で獲得したスキルで、本業への貢献も期待できる。企業側にとっても、副業は採用活動に活用できる。業務発注から関係を深めてからの転職や採用後のミスマッチを防止する効果がある。一方で、副業の一般化に伴い、同業他社での競業や情報漏えい、ブランド毀損、過重労働など、副業リスクは増加している。フクスケ(東京都千代田区)は、企業の副業制度の運用支援に加え、副業コンプライアンス向上に関するデータを分析し、リスク診断サービスも提供している。代表取締役社長の小林大介さんに、企業の副業解禁がもたらす影響について話を聞いた。
2026/06/12
-
-








※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方