【サンパウロ時事】南米ベネズエラで24日に2度連続して発生したマグニチュード(M)7超の地震で、ロドリゲス国会議長は26日、地震による死者が920人に上り、3360人が負傷したと発表した。甚大な被害を受けた北部ラグアイラ州やカラカス首都圏を中心に、26日も捜索・救助活動が続けられた。
 行方不明者登録サイトによると、26日時点で5万2000人の消息が分かっていない。重複して登録されている人もいるが、被害の拡大は避けられない状況だ。
 地元メディアによれば、家屋やホテルなど数百の建物が損壊したラグアイラ州では、当局の救助隊員が不足。重機も足りず、住民はハンマーや鉄の棒など、なけなしの道具を手に行方不明者の捜索に当たった。遺体の収容先も確保できず、路上に並べられたままになっているという。
 ヤネス・パレデスさんは、地震で犠牲となった孫(15)の遺体の横で「多くの建物が倒壊し、ここでは亡くなった人の数も分からない」とぼうぜんと語った。同州では夜間に商店への略奪が発生し、治安の悪化が懸念されている。ロドリゲス暫定大統領は26日、州内に軍を展開すると明らかにした。
 国内全体では、地震で家を失うなどして4000人以上が避難を余儀なくされている。余震が頻発し、25日も多くの住民が屋外にテントを張るなどして夜を明かした。首都カラカスでは物資の配給拠点が設けられたが、水不足が問題になっているという。 
〔写真説明〕26日、ベネズエラ北部ラグアイラ州で、地震で倒壊した建物の捜索活動を行う人々(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)