【ベルリン時事】熱波が猛威を振るう欧州では26日、ドイツ南西部ザールブリュッケンで41.3度まで気温が上がり、国内の観測史上最高を記録した。独気象局が発表した。熱中症などで医療体制が極度に逼迫(ひっぱく)しているパリでは、27日に開催予定だったLGBTなど性的少数者を擁護する「プライド・パレード」が中止された。
 40度超えが続くフランスでは26日、南部マルセイユで車内に取り残された乳児が病院搬送後に死亡したことが確認された。仏紙によると、車内閉じ込めによる乳幼児の死亡は今週だけで国内4例目。パリでは、公園など公共の場での飲酒やスーパーでの酒類販売を禁止する措置が始まった。
 スイス北部ベツナウ原発は26日、冷却水をくみ取る河川の水温上昇を理由に稼働を停止した。原発から熱を受け取った水を河川に戻して水温をさらに高め、生態系が崩れるのを避けるため。フランスでも22日以降、同様の理由で一部の原発稼働が制限されている。
 英国では26日に東部サントンダウンハムで37.3度を記録し、6月の最高気温を3日連続で更新。ロンドンとパリをつなぐ高速鉄道「ユーロスター」は「異例の猛暑」を理由に減便した。
 熱波は欧州の東部へと移っており、スペインでは26日の最高気温が19日以来、7日ぶりに40度を下回った。一方、ベルリンなど独東部では週末にかけ40度を超えると予想されている。 
〔写真説明〕26日、ドイツ西部フランクフルトで、日差しの中で休憩する女性(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)