【カイロ、ワシントン時事】イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」は、原油輸送の要衝ホルムズ海峡で「無許可の航路」を通航しようとした船舶を攻撃し、海峡を封鎖したと主張した。同隊に近いタスニム通信が12日伝えた。米軍によれば、キプロス船籍のコンテナ船が被害に遭い火災が発生。米軍はこれを受け、8日以来のイラン攻撃に踏み切った。
 コンテナ船はホルムズ海峡を航行中に攻撃を受け、機関室の重大な損傷に伴い、航行不能の状態になった。民間人の乗組員1人が行方不明になっているという。
 米中央軍は「米国は商船を攻撃するイランの能力を損ない、重い代償を負わせる」と強調。11、12両日、イランのミサイルや無人機の関連施設、弾薬庫、通信網など軍事目標を空爆した。12日には、初めて自爆型無人艇を投入して追加作戦を実施し、イランの小型艇や沿岸部のレーダー施設など数十の標的を攻撃した。
 イランも12日に「報復」として米軍施設があるクウェートやバーレーン、カタールなど湾岸諸国を攻撃し、応酬となった。
 タスニムによると、イラン側はコンテナ船が警告を無視したとして攻撃を正当化した。「通知があるまで、また米国による介入が終了するまで海峡は封鎖される」としている。これに対し、トランプ大統領は12日、米テレビのインタビューで、海峡は「開いている」と主張。ニュースサイト「アクシオス」の記者は、商船約20隻が過去24時間で米軍との調整の下、海峡を通過したと伝えた。 
〔写真説明〕ホルムズ海峡近くに停泊する船舶=12日、アラブ首長国連邦(UAE)東部沖(AFP時事)
〔写真説明〕ホルムズ海峡周辺を航行する船舶(資料写真、AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)