2026/07/22
防災・危機管理ニュース
ゲリラ豪雨予測通知で、列車の駅間停止対策
ゲリラ豪雨を精緻に予測して、列車の駅間停止を未然に防ぐーー。そんな国内初となるシステムの開発に、民間気象情報会社のウェザーニューズ(千葉市美浜区)が乗り出した。連携する鉄道事業者はJR西日本(大阪市北区)。今年7月からは、具体的な実証試験の場として、京都府北部周辺の路線で稼働させながら、システムの改善を進めている。プロジェクトを担当するウェザーニューズ陸上気象事業部社会インフラ兼鉄道気象チーム営業部長の遠山雅之氏に、その内容と今後の狙いを聞いた。
他の鉄道事業者に拡大も
――開発に着手した「鉄道気象AIエージェント」とは、どんな仕組みですか。
激甚化する気象災害への対応策の一つとして、局所的な降雨、いわゆるゲリラ豪雨を予測し、AIを活用して鉄道事業者側に通知することで、事前に鉄道の運行を制御してもらうものです。
今年5月末から、実証試験のためにシステム稼働を開始し、7月には京都府福知山市にあるJR西日本の指令施設管内の路線を対象とし、実際に現地に導入しています。対象とするのは山陰本線、舞鶴線、福知山線、播但線の4路線です。
ゲリラ豪雨が予測できれば、指令施設にチームズや、施設内の表示灯を鳴動させるなどしてJR西側に通知することになっています。
雨が多い7月~10月ごろまで実証を続けて、現場からフィードバックを受けながら、課題を洗い出していきます。その後、数カ月かけて改善し、2027年度からは実際の本運用を始める方針です。
まずはここから始めて、JR西の他の路線に広げていきながら、将来的には、国内の他の鉄道事業者にも展開するサービスにしていきたいと思っています。
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/08/05
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/08/04
-
-
-
-
令和8年熊本地震 猛暑の被災地で熱中症を避ける
最大震度7を記録した令和8年熊本地震。熊本県内では400超の避難所が開設され、約9千人が避難している(29日時点)。真夏の避難生活は、熱中症の危険性を確実に高める。しかもこれからは、猛暑・酷暑下での復旧活動が本格化し、多くの人々が被災地で活動する。現地で熱中症をどう防いだらいいか。熱中症と災害医療に詳しい、さいたま赤十字病院高度救命救急センターの席 望医師に対策を聞いた。
2026/07/30
-
令和8年熊本地震 広がるデマ、どう見分ける?SNSとの向き合い方
28日に発生した最大震度7を記録した熊本地震では、早くも豪華寝台列車「ななつ星」が脱線したなどのデマ情報が広く拡散された。災害のたびに、広くSNSで拡散される情報にどう向き合えばいいか。デジタル空間の情報分析を専門とする Japan Nexus Intelligence の竜口七彩氏に聞いた。
2026/07/29
-
-
事例研究で有事に備え、組織の体質改善で形骸化を防ぐ
組織レジリエンスの強化やサイバーセキュリティーの向上、サプライチェーンの強靭化など、危機管理やリスク管理担当者が関与する領域は年々拡大している。変化する社会状況にあわせ、担当者はどのように学び、備え、対応することが求められるのか。森総合研究所代表の森健さんは、自治体と企業で危機管理担当者としての経験を積み、現在はコンサルタントとして、企業や団体の危機管理の支援を手がけている。自身の経験を踏まえ、危機管理の担当者にどうアドバイスしているのか、話を聞いた。
2026/07/27
-






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方