画像を拡大 鉄道気象AIエージェントのイメージ図(ウェザーニューズ提供)

 

ゲリラ豪雨を精緻に予測して、列車の駅間停止を未然に防ぐーー。そんな国内初となるシステムの開発に、民間気象情報会社のウェザーニューズ(千葉市美浜区)が乗り出した。連携する鉄道事業者はJR西日本(大阪市北区)。今年7月からは、具体的な実証試験の場として、京都府北部周辺の路線で稼働させながら、システムの改善を進めている。プロジェクトを担当するウェザーニューズ陸上気象事業部社会インフラ兼鉄道気象チーム営業部長の遠山雅之氏に、その内容と今後の狙いを聞いた。

他の鉄道事業者に拡大も

――開発に着手した「鉄道気象AIエージェント」とは、どんな仕組みですか。

激甚化する気象災害への対応策の一つとして、局所的な降雨、いわゆるゲリラ豪雨を予測し、AIを活用して鉄道事業者側に通知することで、事前に鉄道の運行を制御してもらうものです。

取材を受ける遠山氏

今年5月末から、実証試験のためにシステム稼働を開始し、7月には京都府福知山市にあるJR西日本の指令施設管内の路線を対象とし、実際に現地に導入しています。対象とするのは山陰本線、舞鶴線、福知山線、播但線の4路線です。

ゲリラ豪雨が予測できれば、指令施設にチームズや、施設内の表示灯を鳴動させるなどしてJR西側に通知することになっています。

雨が多い7月~10月ごろまで実証を続けて、現場からフィードバックを受けながら、課題を洗い出していきます。その後、数カ月かけて改善し、2027年度からは実際の本運用を始める方針です。

まずはここから始めて、JR西の他の路線に広げていきながら、将来的には、国内の他の鉄道事業者にも展開するサービスにしていきたいと思っています。