熊本県で最大震度7を観測した地震は、4日で発生から1週間となった。被害の実態が徐々に判明しており、これまでに1万2000棟以上の住宅被害が確認された。最高気温が35度を超える危険な暑さが続く中、なお8000人以上が避難所での生活を余儀なくされており、被災者の健康被害も懸念されている。
 県災害対策本部によると、4日午前7時半時点の死者は38人。うち熱中症による災害関連死の疑いが1人、関連調査中が1人となっている。商業施設「イオンモール熊本」(嘉島町)の爆発事故で7人、煙突が倒壊した日本製紙八代工場(八代市)で9人の死者が出た。
 これまでに判明した住宅被害は1万2276棟で、内訳は全半壊が1745棟、一部破損が5532棟など。八代市や宇城市を中心に約4万5280戸で断水が続いており、16市町の避難所150カ所に8222人が身を寄せている。
 県内では地震の発生以来連日、最高気温が35度を超える暑さが続いている。3日には熊本市などで観測史上初めて最高気温40度以上の酷暑日となった。
 災害関連死を防ごうと、県などは避難環境の改善に向けた取り組みを進めている。3日には被災者をホテルなどの宿泊施設へ移す「ホテル避難」の受け付けを始めたほか、宇城市、氷川町では応急仮設住宅の建設にも着手した。
 観光への影響も明らかになった。県の調査によると、県内宿泊施設が先月28~31日に受け付けた宿泊キャンセル数は延べ約6万5500人、影響額は約9億円に上るという。
 一方、被災地へのふるさと納税の寄付額が計7億3000万円に上るなど、支援の輪も広がっている。木村敬知事は3日、こうした動きに謝意を示した上で、「被災者に対する支援を今後も強化する」と述べた。 
〔写真説明〕厳しい暑さの中、被災地で日傘を差して歩く人=4日午前、熊本県氷川町
〔写真説明〕地震の発生から1週間となった「イオンモール熊本」=4日午前、熊本県嘉島町
〔写真説明〕地震の影響で損壊した建物=4日午前、熊本県氷川町
〔写真説明〕地震の影響で倒壊した建物=4日午前、熊本県氷川町

(ニュース提供元:時事通信社)