2026/08/05
防災・危機管理ニュース
熊本地震の被災地のうち4自治体で続く大規模な断水が月内にも解消される見通しとなったことを受け、現地では5日、「うれしい限り」と喜びの声が聞こえた。一方、連日の暑さで住民の疲労はたまっており、「一日も早く」と早期復旧を訴える人もいた。
今月初旬に復旧予定の甲佐町。軽トラックで給水所を訪れた井芹洋一さん(73)は「こまめに来るのは大変だったからうれしい限りだ」と胸をなで下ろした。
「暑さが厳しいので大変」と汗を拭いながら親族の家の片付けをしていた女性(70)は「めどが立ったのはありがたいが、一日も早くしてほしい」と話した。
月末までに復旧する見通しの宇城市の小川防災拠点センターでは、自衛隊や消防などが飲み水や生活用水を供給している。朝の気温が高くなる前から住民らが次々と集まった。
「この生活の終わりが見えて少し安心」と会社員女性(60)は笑顔。持ち帰った水は節約しながら使わざるを得ず、トイレを流すのを我慢する時もあるという。
同市で40年以上居酒屋を経営する山田秋雄さん(78)は「商売ができなくて困っていた。水が通ればやっと営業できる」と歓迎した。
一方、夫と車で訪れた塚本裕子さん(76)は、節水生活が月末まで続くことに肩を落とした。「連日の暑さで大量の汗をかく。服を手洗いするにも水が少なく、きれいに洗えない」と嘆いた。
防災用井戸から水をくんでいた古沢富夫さん(78)は猛暑の中、「もう少しで復旧するだろう」との思いで毎日、重たい水を運んでいると疲労をにじませる。「月末まで続くのか」とうんざりした様子だった。
〔写真説明〕防災用井戸から水をくむ男性=5日午前、熊本県宇城市
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/09/15
-
-
-
-
防災は面白くないと広がらない
地震が起きたとき、スマートフォンに通知された情報を頼りに避難を判断することが多いだろう。緊急地震速報の情報から、いまどのように動くべきかを判断できる、そんな身近な危機管理を習慣づけた1 社が、アールシーソリューション(東京都新宿区)だ。2010 年に提供開始したスマートフォンアプリ「ゆれくるコール」は、緊急地震速報を受信できるアプリとして多くのユーザーが利用している。代表取締役の栗山章さんは、数多くのユーザーに防災の重要性を広めてきた一方で、ビジネスとして成り立たせる難しさにも直面してきたという。これまでのサービス開発の経緯や、防災ビジネスへの価値観を聞いた。
2026/09/09
-
被災施設への再入場判断「戻ってはいけない」では解決しない避難後の問題
大地震が発生し、安全な場所へ避難して一息つくと、人々には「ひとまず危険のピークは過ぎた」という根拠なき安心感が芽生える。そして、さまざまな理由で「避難してきた場所に戻りたい」といった気持ちが生じる。しかし、被害がどの程度なら戻ってよいのかについての明確なルールや事例は、どこを探してもあまり見当たらない。 国には応急危険度判定という仕組みや、施設管理者が建物を緊急点検するための指針などもある。が、これらは避難直後の「戻りたいニーズ」に応える仕組みではない。ここに、避難直後の「再入場」という古くて新しい問題がある
2026/09/09
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/09/07
-
-
-
暗黙知を形式知へ、10年の徹底改善が生きた
熊本市の工務店・新産住拓株式会社(小山英文社長)は、2016年の熊本地震や近年相次ぐ豪雨災害を通じて災害対応を磨き上げてきた。発生当日は、約3割の社員が定休日で社長も不在という条件下にもかかわらず、地震発生から50分で社員の安否確認をおおむね完了し、2時間後にはホームページや顧客専用サイトで被害受付を開始した。
2026/08/24





※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方