【ワシントン時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは6日までに、トランプ米大統領が今年5月に就任したウォーシュ連邦準備制度理事会(FRB)議長に繰り返し電話をかけていると報じた。大統領がFRB議長に金融政策決定で影響力を行使しているとの印象を与えないよう、両者の接触は事前調整された上で公式に行うのが慣例。トランプ氏の行為は慣例を破っているため、FRBの独立性に改めて懸念が生じそうだ。
 報道によると、トランプ氏はウォーシュ氏に数日間で複数回電話することがある。米イランの戦闘や人工知能(AI)ブームが経済に与える影響について助言を求めているとされる。
 中間選挙を控え、景気浮揚や株高を狙うトランプ氏はFRBにたびたび利下げを要求。政権がパウエル議長(当時)の刑事捜査に踏み切るなど、昨年の大統領復帰以降、金融政策の独立性はこれまでにないほど揺らいでいる。
 電話で金融政策を議論したかどうかは明らかになっていない。ただ、会話の内容に詳しい関係者によると、議会がウォーシュ氏の議長人事を承認して以降、トランプ氏は政策金利の話題を持ち出していないという。 
〔写真説明〕米連邦準備制度理事会(FRB)のウォーシュ議長(左)と話すトランプ大統領=5月22日、ワシントン(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)