MS&ADインターリスク総研(東京)が、自家用車を保有する人を対象に行ったアンケート調査で、災害時の避難に自動車を使いたいとの回答が71.5%を占めたことが分かった。車での避難には、緊急車両の通行を妨げたり、渋滞や道路冠水などで逃げ遅れたりする恐れがある。ただ、リスクを考慮しても、移動のしやすさを重視して車を選ぶ人が多いことが浮き彫りになった。
 調査は大規模火災、高潮、土砂災害、洪水、津波、地震の6種類の災害を想定。6種類全てで車を使いたい人は38.7%、いずれかで使いたいのは32.8%だった。車で避難するメリットを聞いたところ、「早く遠くに移動できる」や「必要物資を運べる」が多くを占めた。
 災害時は交通が混乱し、車での避難が困難になる可能性があることについては、65.5%が「知っている」と回答。車のメリットがリスクを上回るとの答えは60.4%に上った。徒歩での避難を呼び掛けている自治体も多いが、半数は「知らない」とした。
 同総研は「車は現実的な避難手段と捉えられている一方、道路混雑や避難所運営への影響といった課題が伴う」と指摘。自治体に対し、「車による避難の抑制が必要な場合は、住民に分かりやすく示すことが重要だ」と求めている。
 調査は7月、男女1000人にインターネットで行った。 

(ニュース提供元:時事通信社)