総務省消防庁は2027年度、119番通報を受ける業務に人工知能(AI)を活用するモデル事業を実施する方針を固めた。AIによる音声認識で通報内容を自動で文章化するシステムを導入。救急出動件数が増加傾向にある中、通報内容を記録する作業の効率化や職員の負担軽減につなげる。27年度予算概算要求に関連経費を盛り込む。
 専門的な領域に特化した「バーティカルAI」を用いる。AIが通報内容に応じ、指令員に必要な対応を助言する機能も設ける。緊急時に救急車を呼ぶべきか相談できる電話窓口「♯7119」にもAIを活用。相談者への病院案内などを自動で応答する。
 また、災害や事故の現場での救助活動を補助する着用型ロボットを導入。消防隊員が要救助者を担ぐ際の身体的な負担を軽減する。上空からドローンで撮影した映像を解析し、火災を検知するAI技術も消防本部で試行導入する。
 政府は7月、バーティカルAIの開発や実用化に関する戦略の中間取りまとめを公表。30年までに消防分野でも実装を進める方針を示した。 
〔写真説明〕総務省消防庁が入る中央合同庁舎第2号館=東京都千代田区
〔写真説明〕消防隊員(資料写真)

(ニュース提供元:時事通信社)