【ワシントン、カイロ時事】米中央軍は5日、イランの主要原油積み出し拠点カーグ島付近などで同国の原油タンカー3隻を5日に攻撃、破壊したと発表した。イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」はこの後、米関連船舶などを「報復」として攻撃したと主張。ホルムズ海峡の管理権を訴えるイランと、対イラン海上封鎖を続ける米軍との衝突が続く可能性もある。
 中央軍によると、地域で警戒活動に当たっていた空母と駆逐艦に向け、革命防衛隊が弾道ミサイルを発射した。空母などは攻撃を回避し、米側に死傷者はいないという。
 米軍はこれを踏まえ、カーグ島沖、ホルムズ海峡の東に位置するイラン南東部の港湾都市ジャスク付近、オマーン湾でそれぞれタンカー1隻を攻撃。2隻を「恒久的に運航不能」にし、1隻を「完全に破壊」した。中央軍のクーパー司令官は、「必要であれば無防備なイランの石油船団の破壊もためらわない」と強調した。
 中央軍の発表後、イラン外務省は民間船舶に対する「米国の好戦的行動を強く非難する」とする声明を公表。革命防衛隊は、イランが承認していない海峡の航路を通航中の原油タンカー3隻と、別の海上で米国関連の船舶3隻を「標的にした」と表明した。 

(ニュース提供元:時事通信社)