中部電力浜岡原発(静岡県)の地震想定に関するデータ不正問題で、原子力規制委員会は28日、定例会合で事務局の原子力規制庁から検査結果の報告を受けた。中部電は浜岡3、4号機の地震の揺れ(基準地震動)を1200ガル(ガルは加速度の単位)と想定していたが、それを百数十ガル上回る地震波が確認された。地震の審査を担当する山岡耕春委員は「(過小評価は)1~2割と見積もっていたが、それくらいかと思う」と指摘した。
 規制庁によると、データ不正のうち、中部電が2019年以降に採用した手法では、加速度1250ガル以上の地震波は選ばないなどの恣意(しい)的な基準で計算が行われた。選んだ計算結果を施設担当部署に伝え、原発への影響がないか確認を依頼。影響がある場合は、さらに計算を行って同様の行為を繰り返していた。
 除外された地震波の中には、1200ガルを百数十ガル上回ったケースが確認されたと報告。明らかになったのは不正の一部にすぎないものの、同庁は「(数値は)割と大きめな方だ」と説明した。同庁の担当者は取材に対し、「基準地震動が2~3倍になるようなケースは考え難い」と話した。 

(ニュース提供元:時事通信社)