【ブリュッセル時事】欧州各国のスーパーなどで2日、冷蔵・冷凍設備の温度が急上昇する被害が相次いだ。AFP通信によると、異常が確認されたのはベルギーやスウェーデン、ポルトガルなど少なくとも9カ国。複数の企業がサイバー攻撃を受けたと説明しており、被害店舗では食品の廃棄を余儀なくされた。ベルギー連邦検察は捜査を開始した。
 ベルギーではスーパー大手カルフールの約15店のほか、食品も販売する家具大手イケアの店舗などが被害を受けた。アイルランドのスーパーバリューでも13店に影響が出た。ロイター通信によると、スウェーデンのスーパー、ICAの加盟店では、担当者が冷凍庫内の温度が50度に達したと証言。ベルギーの精肉店では約1万5000ユーロ(約270万円)相当の肉が廃棄処分となった。
 被害を受けたネットワーク接続型の冷蔵・冷凍設備の一部には、デンマーク企業ダンフォスの温度制御技術が使われていた。10月にフランスの数百店舗で起きた同様の攻撃でも同社の設備が標的となった。ダンフォスは当時、被害設備の大半は、ソフトウエアやセキュリティーの更新が提供されなくなった旧型製品だったと説明。今回の侵入経路やフランスでの攻撃との関連などは明らかになっていない。 

(ニュース提供元:時事通信社)